12月16日、午後19時より文協ビルにて東京に本社を構える大塚商会の大塚実名誉会長からの寄付金1億円による文協ビル改修計画「大塚プロジェクト」の完工式典が行われました。
式典には文協関係者をはじめ、日系団体関係者や本件の仲介役なったジャーナリスト日下野良武氏、在サンパウロ総領事館・福嶌教輝総領事など150名が参加されました。
式典前には、大講堂の正面玄関、ブラジル日本移民史料館、展示室、新多目的ホールの4ヶ所にて大塚実プロジェクト改修工事記念プレートの除幕式行われました。さらに、宮坂国人財団の協力により小講堂に設置された空調設備の記念プレート除幕式も同時に行われました。
その後、新多目的ホール(旧体育館)にて式典が開催されました。式典内では、当協会木多喜八郎会長が工事の遅れを詫び、「年内に完工式典を迎えられたことを嬉しく思います。2015年は日本ブラジル修好120周年記念、文協創立60周年記念という重要な節目となる中、是非完工したこの場所を有効活用してほしい」と述べました。
続いて、福嶌教輝総領事も「本日は日系社会にとって記念すべき1日となりました。これからもこの施設が大きな役割を果たしていくことを心より願っています」と祝辞を寄せられました。
今回の件について仲介役となった日下野良武氏は、大塚実名誉会長との出会いやプロジェクトの経緯を語った他、大塚実名誉会長が完工に至ったことを大変喜ばれている近況を報告をされました。
司会を務めた山下譲二文協副会長が大塚実名誉会長の祝辞を代読しました。贈られた祝辞内には、日系人の苦労やブラジルでの活躍している姿などを日下野氏から伺って大変感銘を受けたことに加え、安倍総理来伯時に空調設備が整った環境となり嬉々したこと、最後には日系社会の益々の発展に対する願いが記されていました。
コーラス3団体、パイネイラ・ピッコロ・文協は合同で合唱を披露し、式典に花を沿えました。式典後にはカクテルパーティーが開かれ、新装を祝いました。