記:2018年12月14日
11月30日、文協ビル多目的ホールにて、ブラジル日本移民110周年記念祭典事業の総括として、同祭典事業に多大な貢献があった企業や個人への表彰式が行なわれました。式の後は、日本から招いた演歌歌手エドアルドのディナーショーが開かれ、集まった約320名が彼の歌に酔いしれながら、今年1年間で行われた数々の同記念事業への労をねぎらいあいました。
【表彰式】
まずは、ブラジル日本移民110周年記念祭典委員会・祭典委員長として、昨年の準備の段階から全体を率いてきた、呉屋春美会長の挨拶から始まりました。
「時の経つのは、何と早いことでしょう!110周年記念祭典に対する結団式を兼ねた新年会が開かれたのは、つい、この間のような気がしておりますのに。。。本日のこの表彰式が110周年記念祭典事業の最後のイベントです。」と、しみじみと話し「記念事業を企画すること、そして何より、それを実現させるために必要不可欠な資金をどうやって集めるか。2018年は『挑戦』の日々でした。」と続けました。
「幸いなことに、ブラジルの日系企業、組織委員会のメンバー、献身的なボランティアスタッフなどのご協力を頂くことができました。資金源の一つとなったのが、個人、企業、NGO団体等より頂いた自発的で寛大な寄付帳への賛同です。同様に、トヨタ、ホンダ、ファスト・ショップの各企業より協力を得て、リッファ(協力券)を作成し販売したことで資金を調達する事ができました。110周年記念の締めくくりとして、特にご協力頂いた61人の代表者に本日感謝状を贈呈いたします。110周年記念祭典を成功に導いたのは、ほかでもない、皆様です。」と心より感謝の意を表しました。そして最後に、共に歩んできた同祭典委員会の実行委員長である菊地義治氏に向けて「常に笑顔でみんなを引っ張ってくれました。困難に直面した時も、菊地さんの唇から発せられる言葉はできる、やれる、と言った前向きなものでした。多くの困難を乗り越え、この日を無事迎えることができたのは、菊地実行委員長の力強いリーダーシップのお陰です。」と、労をねぎらいました。
続いて挨拶に立った菊地義治実行委員長は「ブラジル移民110周年祭典事業の全ては『感謝』と『希望』をテーマに、企画、実行されました。『感謝』は先駆者に、『希望』は次世代へ向けてものです。」と話し、リッファ(協力券)の販売および、購入、そして寄付帳へ賛同して下さった全ての方々に、あらためて心からの感謝の意を表しました。
続いて、受賞者を代表し、元サンパウロ州議の下元八郎氏が本日の授賞式開催に対するお礼を述べ「これほどまでに素晴らしい110周年事業を成功させた背後にある、主催者の苦労と努力は、計り知れない」と、労をねぎらいました。
在サンパウロ日本国野口泰総領事は、「ブラジル日本移民110周年を祝賀するためのブラジル日系人コミュニティーの献身的姿勢には驚きと感動がありました。」と話しました。「眞子内親王殿下のご臨席を賜り、またベテランに混じって多くの若いボランティアスタッフの活躍もみられた記念式典に参加できたことは、大変幸せです。」と語りました。
【演歌歌手エドアルド ディナーショー】
開演前、Tシャツ姿で汗を流し、自らショーの準備を手伝っていた若いエドアルドですが、舞台衣装に着替えショーが始まれば、さすがプロ!一瞬にして観客を魅了してしまいました。それは、「本当に先ほどの、あの気さくな青年と同じ人物だろうか?」と疑いたくなるほどでした。特にみんなで日本語で話しをしていた時の「大丈夫、ポルトガル語は忘れてませんが、通訳は必要ないです。」と親切にもポルトガル語の通訳を始める人に対し、冗談まじりに忠告していた、あの彼と!
彼はDNAこそ日本人のそれとは違いますが、彼は生後数日でブラジル日系家庭の養子に入ったため、日本との縁ができました。彼は「自分以上に日本を愛する人はいません!」と胸を張るほど日本を愛し、日本語も驚くほど達者なのです。
約1時間のショーで、彼の持ち唄である「母絆」「星の川」「龍の海」「じょんがら一人旅」を熱唱しました。
彼は、「始めて自分が人前で歌ったのが、11歳の時、この文協の舞台です!」と興奮気味に話しました。「その頃から日本に住むことが夢でした。そして、現在、私は日本に住んでいます!そこで、緑と黄色の旗を掲げています。私は自分の夢に向かって挑戦し続けています。そして、夢は信じれば必ず叶うと確信しています!」と語りました。
「素晴らしかった!エドアルドのファンになったよ!」と、さっそく彼のCDを買い求める人も大勢いました。
ブラジル日本移民110周年記念事業で一色だった2018年を締めくくるにふさわしい、ディナーショーとなりました。
なお、ブラジル日本移民110周年記念祭典委員会とブラジル日本アマチュア歌謡連盟共催によるディナーショーの収益金は、ブラいる日本文化福祉協会、サンパウロ日伯援護協会、救済会憩いの園の3団体へ寄付されました。
【受賞者リスト】
Agro Nippo Produtos Alimentícios Ltda.
Ajinomoto do Brasil Indústria e Comércio de Alimentos Ltda.
Associação Brasil Soka Gakkai Internacional
Azuma Kirin Company
Banco Bradesco S/A
Blu Tree Hotels
Construtora Hoss Ltda.
Editora Jornalistica Uniao Nikkei Ltda.
Empresa Jornalística São Paulo Shimbun S/A
Fast Shop S.A.
Federação das Associações de Províncias do Japão no Brasil
Fumio Horii
Fundação Kunito Miyasaka
Grupo Honda Brasil
Grupo Trend Foods, China In Box, Gendai
Hatiro Shimomoto
Hideki Higo
Hirofumi Ikesaki
Hiroshi Shimuta
Hirota Food Supermercados
Igreja Messiânica Mundial do Brasil
Itochu Brasil S.A.
Jorge Yamaniski Filho
Jorge Yamashita
Kawasaki do Brasil Industria e Comércio Ltda.
Kazuo Harasawa (in memorian)
Kazuo Wakabayashi
Kazuo Watanabe
Kazuyuki Yasutake
Kenji Inoue
Kiyoshi Harada
Lhozaku Shibata
Maeda Pesca e Lazer Ltda.
Máquinas Agrícolas Jacto S.A.
Marisa Fumiko Kikuchi
Masatoshi Akagi
Milton Goya
Mitsubishi Corporation do Brasil S.A.
Mitsui & Co. (Brasil) S.A.
Mitsuo Koigashi
Naoyoshi Chiba
Norimiti Higa
ORIX Brasil Investimentos e Participações Ltda.
Oswaldo Kazumi Takata
Renato Ishikawa Café Fazenda Aliança
Renato Kenji Nakaya
Sacolão Saúde
Sadatsugu Yamaguchi
Sanwey indústria de Container Ltda.
Satoshi Ito
Seicho No Ie do Brasil
Shiro Watanabe
Shunichi Uchimura
Sukyo Mahikari do Brasil
Tadao Yamashita
Takeshi Ito
Terio Uehara
Tinaga Terminal Intermodal Nacional e Armazens Gerais Ltda.
Toyota do Brasil Ltda.
Tuyoci Ohara
Yakult S/A Indústria e Comércio