:2019年9月10日
9月1日、日本の歌手中平マリコさんの呼びかけで始まった文協文化ホール完成のためのチャリティショー「第5回さぁ始めよう」には約800人の観客が集り、記憶に残るショーとなりました。
会場は、このように一致団結したグループの公演を鑑賞できる喜び、演者らは自らの芸を披露できる喜び、そして中平マリコさんの日系社会に対する献身的な姿に対する感謝で満たされました。
演者ら全員はボランティアでの参加にもかかわらず、観客と同様一人30レアルの協力金を支払っての公演でした。
このような過去第4回までショーのチケットの収益金および、日本在住の日本人や、サンパウロや他の州在住の日系人の方々からもお寄せいただいた寄付の合計は210,000レアルとなっています。
☆☆ショーの準備☆☆
日本を軸に活動しながらも、16年間に亘って毎年来伯しているマリコさんは「さあ、始めよう」の準備のため、今年も5月にブラジルに到着しました。
時間を要する地道な活動—舞台の構成およびショーの広報活動、そして出演者との打合せや練習など—も決して手を抜くことはありません。
また、その合間を縫ってブラジルの北から南まで多くのステージで歌を披露するなど、精力的な活動は今年も続きました。
ここで、このショーを陰で支える、もう一つのボランティアスタッフの存在にも言及したいと思います。
それは、出演者らに対して予行演習の土曜日と、公演当日の食事を用意するスタッフです。
土曜日には、160人分の昼食(12時間)と軽食(15時間)を、日曜日(11時間)には200人以上の昼食を、朝早くから準備しました。
食事は、文協文化スペースの一角に既に完成したキッチンにて、文協の呉屋春美元会長と文協役員の上辻照子氏が先頭に立って準備しました。
また、健康体操やミリアン大太刀コーラスのメンバーから果物の差し入れと、テーブルには参加者がそれぞれ持ち寄った、手作りのお菓子が所狭しと並べられ、アットホームな雰囲気に包まれていました。
☆☆ショー☆☆
予定の13時を少し過ぎた頃、鈴木ジョージ氏の司会にてショーが始まりました。
中平マリコさんと8つのグループによって繰り広げられるこのショーは、下記の通りパフォーマンスが途中で途切れることなく互いにリンクしながら展開する、とてもユニークなショーとなっています。
1. オープニング さぁ~始めよう
2. ミリアン大太刀コーラス
3. ミリアン大太刀コーラス +玉城流扇寿会斉藤悟琉舞道場
4. 玉城流扇寿会斉藤悟琉舞道場
5. 玉城流扇寿会斉藤悟琉舞道場 + 中平マリコ
6. 中平マリコ
7. 中平マリコ+花柳流金竜会
8. 花柳流金竜会
9. リンス本願寺アソカ学園
10. 花柳流金竜会+ブラジル健康体操協会
11. ブラジル健康体操協会
12. ブラジル健康体操協会+安来節どじょうすくい
13. 安来節どじょうすくい
14. 安来節どじょうすくい+西村武
15. TAKESHI西村武
16. 西村武+桜吹雪和太鼓
17. SAKURA桜吹雪和太鼓
18. 桜吹雪和太鼓+ミリアン大太刀コーラス
19. エンディング イペ音頭
16年に亘るブラジルでの活動が認められ、令和元年度外務大臣表彰を受賞したばかりの中平マリコさんは、ご自身の出発点となったデュー曲「だから雨が好き」の歌も披露しました。
今まで以上に観客、演者、スタッフ全員が一体となった「第5回さぁ始めよう」は、盛況のうちに幕を閉じました。
会場に足を運んで下さいました皆さま、ボランティアで演じて下さった皆さま、食事を準備したスタッフ、そして中平マリコさんに心から感謝いたします。
ありがとうございました!
{gallery}noticias/2019/setembro/saa_hajimeyou/evento:::0:2{/gallery}