令和2年 春の叙勲 受章者決定!

日本政府は4月29日、外交官を通じてブラジル在住の令和2年春の叙勲者を発表しました。今回は以下の通り、邦人叙勲が2名、外国人叙勲が9名 、合計11名が受章されました。 (敬称略) おめでとうございます!

在ブラジル日本国大使館管内叙勲受章者

    ワルテル・シンジ・イイホシ
  【旭日中綬章】 外国人叙勲 58歳


(主要経歴)元伯日友好議員連盟会長 / 元下院議員
(主な功績) 平成19年から,3期(12年)に亘り連邦下院議員を務め,伯を代表する数少ない日系人政治家として日伯関係の強化・促進に従事した。特に日本人ブラジル移住100年の周年事業においては,当地要人として訪日し,ブラジル日系社会を代表して記念式典に参列。伯日議員連盟会長として連邦議会での記念式典開催に尽力した他,記念モニュメントの設置や記念硬貨の発行にも大きく貢献した。また,サンパウロ及びブラジリアの日系社会との関係構築に注力し,各種行事に積極的に関与。在浜松ブラジル総領事館開設や日系4世による長期滞在ビザ取得にも寄与し,在日ブラジル人への支援に大きく貢献した。

   イオランダ・ケイコ・ミアシロ・オオタ
    【旭日中綬章】 外国人叙勲 63歳


(主要経歴)元伯日友好議員連盟会長 / 元下院議員
(主な功績)平成23年,日系女性として初めて伯連邦下院議員となり,2期(8年)に亘り伯を代表する数少ない日系人政治家として日伯関係の強化・促進に従事した。特に日本人ブラジル移住110年の周年事業においては,伯日議員連盟会長として,連邦下院での記念式典開催に尽力。また,連邦下院レストランにおける国際和食ウィークの開催を発案し,日本文化広報事業として和食を通じたソフトパワー外交に貢献した。平和構築・教育分野においては,下院における広島・長崎写真展や原爆関係セミナー開催に尽力した他,日本の教育システムを踏まえた教育改正法案等の提出を通じ,教育分野における日伯関係強化にも大きく貢献した。

在サンパウロ日本国総領事館管内叙勲受章者

      若林 和男
  【旭日双光章】 邦人叙勲 88歳


(主要経歴) 画家
(主な功績) 同人は戦後のブラジル画壇における日系美術会を牽引してきた代表的な画家の一人である。花鳥風月,鞠などの伝統的な図柄を活かした作品を数多く発表, 我が国の伝統美をブラジル国内外の人々に分かりやすい形で伝えてきた。日本人ブラジル移住100周年に際しては,記念事業として,ブラジル美術界における日本人・日系人画家の足跡を辿る「ブラジル日系画家百年の歩み展」の日本開催に尽力したほか,同110周年に際しては,両国を象徴した二羽の鶴による記念ロゴマークのデザインを担当するなど,長年にわたり,日伯間の文化交流及び友好親善の促進に大きな貢献を果たした。

     杉尾 憲一郎
  【旭日中綬章】 外国人叙勲 82歳


(主要経歴) 元グアルーリョス大学大学院地球環境分析学教授 / 元サンパウロ大学地球科学部教授 / 元 ブラジル日本文化福祉協会評議員会会長
(主な功績) ブラジルにおける地質学者の権威である同人は,サンパウロ大学等で50年以上に亘り教鞭を執り,地質学分野の大学教授として,日伯両国間の学術交流に貢献した。地質学に関する論文・書籍を日本語で発表し,日本の地質研究の発展に寄与したほか,日本人研究者との緊密な学術交流も行った。また,その専門知識を学術界に留まらせず,当地邦字紙への記事の連載等を通じて,広く当地日系社会にも普及した。ブラジル日本文化福祉協会では,長年の間学術研究費委員会に所属し,若手研究者の育成に寄与すると共に,評議員会会長や改革委員会委員長も務め,将来の日系社会を見据えた新体制の礎を築くことにも貢献した。

      ヨシアキ・ナカノ
  【旭日中綬章】 外国人叙勲 75歳


(主要経歴)現ジェトゥリオ・ヴァルガス財団(FGV)サンパウロ経済学校長 / 元サンパウロ州財務長官
(主な功績) FGVサンパウロ経済学校長として,ブラジルの社会発展に貢献する卒業生を多数育成するとともに,日本の大学教授,有識者,学生等を積極的に受け入れ,経済分野における日伯の知的交流を推進してきた。また,サンパウロ州財務長官として,財政の健全性を維持しつつ商品流通サービス税の税率削減を実現する等,進出日本企業を含め,サンパウロ州で活動する民間企業に大きな恩恵をもたらした。

     アンセルモ・ナカタニ
  【 旭日小綬章】 外国人叙勲 78歳


(主要経歴)元日伯文化連盟理事長 / 元古河電気工業(株)ブラジル法人社長
(主な功績) 同人は,古河電工ブラジル現地法人の社長職等を長らく務めたブラジル日系社会を代表する経済人である。ビジネスの世界で培った豊富な経験を基に,同人は日伯間の文化交流の促進を目的とする「日伯文化連盟(通称:アリアンサ)」の理事長を2期4年(平成23年~27年)務め,日本語学習や文化活動のための環境整備,広報活動の強化などに取り組んだ。また,ブラジル投資におけるアドバイスとして,ブラジル経済の概況や両国の商習慣の違い,日系人材のポテンシャル等を様々な機会を通じて発信するなど,日伯両国の経済関係の強化にも大きな貢献を果たした。

      桂川 富夫
   【旭日単光章】 外国人叙勲 79歳


(主要経歴)元サウーデ文化体育協会会長 / 現ブラジル日本文化福祉協会副会長
(主な功績) サウーデ文化体育協会会長として,日本人移住の歴史や日本文化への理解を促進する事業及び日系社会・非日系社会間の融和・交流を図る事業を実施した。また,日本人ブラジル移住100周年及び同110周年の際には,表彰小委員会の委員長を務め,ブラジル日系社会の発展並びに日伯両国の関係強化に対して顕著な功績が認められた人物の表彰(「笠戸丸表彰」)に意欲的に取り組んだ。ブラジル日本文化福祉協会では平成25年から農業関連交流委員会委員長を務め,年1回開催される「文協農業関連交流会(Bunkyo Rural)」の開催に尽力し,日系農家間の交流及び農業分野における日伯の連携強化に寄与した。

在リオデジャネイロ日本国総領事館管内叙勲受章者

      山田 和三
  【旭日単光章】 邦人叙勲 79歳


(主要経歴)元カンポグランデ日系協会会長 / 元リオデジャネイロ州日伯文化体育連盟理事兼日本語普及会会長
(主な功績) リオデジャネイロ州日伯文化体育連盟における日本語教育担当理事兼日本語普及会会長として,長年に亘り日本語学習者数の増加や日本語学校運営等に貢献した。ブラジル社会における日本語の重要性を,日系人のみならず非日系人にも認識させ,同州における日本語学習の基礎を築いた。また,カンポグランデ日系協会会長としても,日伯友好親善のため尽力した。

     エジソン・ヒロカズ・ワタナベ
  【旭日中綬章】 外国人叙勲 67歳


(主要経歴)現リオデジャネイロ連邦大学大学院工学研究科教授
(主な功績) リオデジャネイロ州日伯文化体育連盟における日本語教育担当理事兼日本語普 リオデジャネイロ連邦大学大学院工学研究科教授として,日本人研究者との共著で本を出版する等,長年に亘り科学技術分野における日伯の学術交流に尽力し,両国の相互理解促進に寄与した。また,30年以上に亘り国費留学試験の選考委員を務め,優秀な学生の選出において重要な役割を果たすとともに,留学生のサポートを行い,両国の友好親善促進に大きく貢献した。

在クリチバ日本国総領事館管内叙勲受章者

     テイシュン・ヒラマツ
  【旭日双光章】 外国人叙勲 72歳


(主要経歴)元クリチバ日伯文化援護協会会長 / 現ブラジル出稼ぎ協会会長
(主な功績) クリチバ日伯文化援護協会の副会長及び会長を歴任し,スポーツ・文化活動及び日本祭りの開催を通じて日本文化普及と両国の相互理解の促進に寄与した。また,ブラジル出稼ぎ協会会長として元出稼ぎ者の生活及び就業支援やオリエンテーションを実施した他,ブラジル人出稼ぎ者と日系社会の連携を強化する機会を提供し,日伯関係の緊密化に貢献した。

     キミコ・ヨシイ
  【旭日双光章】 外国人叙勲 79歳


(主要経歴)現ロンドリーナ・グアルダ・ミリン母子保護協会会長
(主な功績) ロンドリーナ・グアルダ・ミリン母子保護協会会長として,協会の活動に日本文化や日本式教育の実践を通じ, 青少年の更生や教育活動を行い,社会的に阻害されていた多くの青少年を救済した。教育を通じた社会開発に貢献により,地域社会から高い評価を獲得し,現地日系人の社会的地位や名声の向上に寄与した。また,平成20年の日本人ロンドリーナ移住100年祭に際し,同委員会・接遇コーディネーターを務め,対日理解の促進と日伯の友好親善に尽力した他,民間企業及び教育機関と連携し,約5万人の市民の参加を得て日本文化の普及に成功した。

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