去る2022年8月4日に、日本国外務省より発表された令和4年外務大臣表彰の受賞者のうち、在聖日本国総領事館の推薦によって受賞した6名に対する授賞式が、2023年4月26日に在聖日本国総領事公邸にて行われました。
なお、同表彰は、日本と諸外国との友好親善関係の増進に特に顕著な功績のあった個人および団体の功績を称え、その活動に対する社会の理解と支持増加を図る目的で行われています。
令和4年度は、ブラジル全土から以下の19名と1団体が受賞しています。
ちなみに、文協からは、長年にわたり文協の理事会役員を務め、現在は副会長の佐々木ワルテル氏と、行政機関・儀典担当理事として、例えば当時の眞子内親王をお迎えしてのブラジル日本移民110周年記念式典など、皇室をはじめとする各国の要人を迎えての数多くの式典開催を取り仕切る福原カルロス・ケンジ氏が受賞、石川レナト会長もお祝いに駆け付けました。
〈在サンパウロ日本国総領事館推薦受賞者〉(敬称略)
【アルフレッド・コタイチ・ネト】
サンパウロ市商業組合会長。2008年に皇太子殿下をお迎えして開催されたサンパウロ市での祝賀行事開催のために尽力し、日伯の友好親善の促進に寄与した。
【岩﨑透】
東山農場会長。日本食に必要不可欠な醤油、味噌、みりん及び日本酒の製造・販売、啓蒙活動を行い、における和食文化の普及拡大に大きく貢献した。
【長瀬令子】
ブラジル筝曲宮城道雄の会会長。同会会長として、2011年に会創立30周年及び東日本大震災復興支援を目的とした公演を、サンパウロ美術館(MASP)大講堂で開催し、収益を全額日本に寄付するなど日伯両国の友好親善促進に寄与した。
【仁居樹美】
高く評価されている日本人陶芸家であり、1978年から日本の伝統的手法に則った作品を発表し続け、における日本の伝統文化普及に大きな貢献を果たした。
【税田パウロ清七】
サンパウロ日伯援護協会会長。20年以上にわたって日系福祉団体「サンパウロ日伯援護協会」の活動に携わり、日系社会における医療福祉事業の発展に大きな貢献を果たした。
【中川柳田郷子】
「カエルプロジェクト」代表。「カエルプロジェクト」は、帰伯日系人子弟が学校や社会へ順応できるよう社会的、教育的支援を行う。プロジェクト代表として当地日系社会の福祉に貢献した。
【佐々木ワルテル・タケオ】
テクノ産業貿易株式会社取締役。ニッポンカントリークラブの会長職を12年間にわたり務め、日本文化発信事業や日伯交流に貢献した。
【福原憲二カルロス】
ブラジル日本文化福祉協会儀典担当理事。サンパウロ州儀典次長であった際の経験を活かし、ブラジル日本文化福祉協会(文協)の幹部として、要人訪伯の際に対応を行い、日伯友好関係促進に貢献している。
〈在ブラジル日本国大使館推薦受賞者〉(敬称略)
【エジソン・ケンジ・コンドウ】
ジェトゥリオ・ヴァルガス財団公共政策政府大学学長。2000年代に筑波大学客員教授として、日伯大学間の交流に貢献した他、世界トップクラスのシンクタンクであるジェトゥリオ・ヴァルガス財団(FGV)内における、ブラジル・日本イノベーション・サスティナビリティ研究センターの設立に尽力した。
【アンジェロ・川上・岡村】
伯陸軍防衛産業革新学会システム中央事務所調整官。リオ・オリンピック、パラリンピック特別補佐機関陸軍調整官として、サイバー・セキュリティ等の新時代の脅威に対する準備を行い、その教訓を東京オリパラ実行委員会調査団に申し送りし、安心安全な東京大会の実現に貢献した。
【河野賢二】
ケンブリッジ・コンサルタント代表。1994年、ブラジリアにおける唯一の日系コンサルタント会社ケンブリッジ・コンサルタントを設立。会社代表として連邦政府や日本企業等に対するコンサルタント業務に従事した。
【ネルソン・カズオ・ナカムラ】
トカンチンス日伯文化協会会長。トカンチンス州の日系団体「トカンチンス日伯文化協会」で2011年から会長を務め、活動を通して日本人及び日系人間の親睦強化に重要な役割を果たした。
〈在クリチバ日本国総領事館推薦受賞者〉(敬称略)
【マリア・アパレシーダ・ボルゲッチ】
前パラナ州知事。2018年の日本人移住110周年の際には、州知事として眞子内親王殿下御訪問の接遇役を務めた。日系社会の事業実施のため、大規模な州政府予算を手当した。
【セルジオ・マエオカ】
ニセイ薬局ドラッグストア株式会社経営顧問評議会会長。パラナ州を拠点とする大手薬局チェーンの創業者として、地域経済に貢献し、パラナ州の日系団体の活動や高齢者施設の運営を長年にわたり支えている。
〈在マナウス日本国総領事館推薦受賞者〉(敬称略)
【アントニオ・カルロス・ダ・シルバ】
アマゾナス州工業連盟会長。1995年から、アマゾナス州の工業連盟の副会長及び会長を歴任。日本企業が活動する際に極めて重要な税制恩典付与の期限延長を連邦政府や州政府へ働きかけた。
【国立アマゾン研究所】
熱帯地域の生物生態学の代表的研究所。90年代半ばから、国際協力機構(JICA)や日本の大学・研究機関との間で、森林や生物多様性の保全に向けた様々な共同研究を実施した。
〈在リオ日本国総領事推薦受賞者〉(敬称略)
【アメリコ・トミオ・ヨシナガ】
ニテロイ日系協会会長。1994年からブラジル・ニテロイ日系協会副会長、2009年から現在に至るまで会長を務め、日本語教育や日本文化の普及に尽力し、現地社会と連携して日系行事を開催した。
【栗原謙一郎】
リオ・デ・ジャネイロ日系協会会長。2008年から現在までリオ・デ・ジャネイロ日系協会日本語モデル校校長を務め、州内のみならず他州の日本語学校とも連携し、日本語教育及び日本文化の普及に注力してきた。
〈在レシフェ日本国総領事館推薦受賞者〉(敬称略)
【イザンジェラ・ゴテ・カワノ】
バイア日伯文化協会連合会会長。サルバドール日伯文化協会傘下の和太鼓グループ創設に関わり、現地の太鼓グループ間の友好親善促進や日伯友好関係の発展に貢献した。
【ジョゼ・ルイス・デ・ リマ・フィリョ】
ペルナンブコ連邦大学ケイゾウ・アサミ研究所(iLIKA)所長。iLIKA所長就任以来、日本の研究機関と共に中南米の熱帯病診療の質の向上に貢献している。