報告:2023年度架け橋プロジェクト-ハワイ日系団体との交流

UJSH訪問:左から文協青年委員会の清水伊重Jr、UJSHサクダ・キース会長、文協中島事務局長、マツモト・アネットUJSH事務局員、中島事務局長セシリア夫人、文協青年委員会の竹花パトリッシア

ハワイ日系人連合協会の方々との交流

去る2023年10月13日、ハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ホノルル国際空港)に降り立ったブラジル訪問団員(文協の中島 エドアルド 剛 事務局長夫妻、文協青年委員会を代表して日伯架け橋委員会から清水伊重ジュニア副委員長、文化祭り委員会から竹花パトリッシア委員長)を、ハワイ日系人連合協会(United Japanese Society of Hawaii – UJSH)サクダ・キース会長をはじめとする方々が出迎えてくださいました。

※ダニエル・K・イノウエ国際空港とは:アメリカ合衆国のハワイ州オアフ島のホノルル近郊にある国際空港。旧名称はホノルル国際空港であったが、2017年4月27日から正式名称が『ダニエル・K・イノウエ国際空港』に改称された。 空港の新名称は、ハワイ州出身で日系アメリカ人初の連邦上院議員だったダニエル・K・イノウエに由来する。~ウキペディアより

訪問団一行は、ハワイ日本人移民慰霊碑を参拝し、日本文化センターやハワイの邦字新聞社「ハワイ報知」などを訪問、UJSHの方々とも交流を深めました。

ハワイ日本文化センター内にある、ハワイの日系人に受け継がれている「12の価値観」を刻んた石碑の前で

「日伯架け橋プロジェクト委員会」の活動の一環としてハワイ訪問

今回の訪問は、かつて、ブラジルへ移住後おおむね50年以上経過しながらこれまで訪日の機会のなかった移住者を日本に招へいする事業として、現在は廃刊となったサンパウロ新聞社および東京三鷹に本社を置く竹内運輸工業(株)の竹内 政司代表取締役社長(青年時代にサンパウロ新聞社の記者としてブラジルで活躍)が個人スポンサーとなり実施が継続されていた「ブラジル移住者里帰り訪日使節団」が、2018年より招へい対象を移住者の子孫にまで広げ、文協の青年統括委員会および海外日系人協会の共同事業「日本ブラジル架け橋交流プロジェクト」として実施が開始された中での実現となりました。

ちなみに、2018年は、ハワイ移民150周年を記念して同地で開催された第59回海外日系人大会に、同プロジェクトより、ブラジルから16名の若手日系人が招へいを受けました。

ハワイの日系人

中島事務局長は今回の訪問について、以下の感想を述べています。

「ハワイの日系移民の歴史は、ブラジルよりも40年早く始まっています。
そういった意味で、現在のハワイの日系社会の姿は、40年後のブラジル日系社会の姿であると言っても過言ではありません。
ちなみに、ハワイ州の人口は150万人で、そのうち約30万人が日系人です。
これは、ハワイ州の人口の約20%を占めます(この数字には、日本の企業の駐在員や観光客は含まれていません)。

UJSHの殆どの方々が日本語を理解し、話すことができました。
これは、現在の文協役員の日本語能力と比べると、役員の数は文協のほうが多いですが、割合的にはUJSHのほうが断然多いと言えます。
しかしながら、ブラジルのように、非日系子孫を含めた日本語教育を目的とした取り組みは行われていませんでした。
ハワイ州には日本語学校が2校しかなく、生徒数も少ないのです。
これは、戦後、アメリカ市民となることに合意し、英語を学ぶことに専念し、子孫への日本語教育を大幅に放棄したことを反映しています。
これは、ブラジルで起こった現象とは対照的です。

文協に相当する団体であるUJSHの理事会の大多数は三世であり(サクダ・キース会長は四世)、会長の年齢層は50歳までと定められているそうです。
この措置は、数年前に三世世代が採択したものだそうです。また任期は1年限りで再選権はないとのこと。
またUJSHの方々は、HJSHでは女性が長年会長を務めているので、文協では創立以来呉屋春美氏ただ一人の女性会長しかいないことを知って、大変驚いていました。」

第63回海外日系人大会出席

一行は、UJSHの方々との別れを惜しみつつ、10月16日から東京で開催される海外日系人協会主催の第63回海外日系人大会に出席するため、10月14日にハワイを後にしました。

日本の成田空港では、竹内運輸工業(株)の竹内 政司代表取締役社長(写真中央)および、海外日系人協会岡野護常務理事(右端)にお出迎えいただきました。

第63回海外日系人大会の様子は、こちらをご覧ください。
報告3:石川レナト会長訪日🗾第63回海外日系人大会出席

皆様の温かなおもてなしに対し、心より感謝申し上げます。

ニュース

2025年度🎍新年祝賀会🎍

写真:石川レナト会長と小室千帆在聖首席領事 サンパウロ市制記念日でもある1月25日(土)、文協の入り口には、文協いけ花委員会が準備した伝統的な門松が飾られ、新年の到来を祝いました。 ブラジル日系主要5団体(文協、援協、県連、日文連、商議所)、そして在聖日本国総領事館の協力によって毎年開催するブラジル日系社会恒例の新年会は、本年も和やかな祝賀ムードの中、文協ビル2階貴賓室において、ブラジル日系団体の代表者ら120名が集まり開催されました。 本年2025年の新年会は、今年一年を通じて盛り上がることが期待される二つの記念行事「日伯修好通商航海条約130周年」と「文協創立70周年」の幕開けの意味も含まれました。 トミオカ・エリカ氏の司会進行のなか、文協女性コーラス委員会のメンバーが、指揮・吉田輝夫氏、ピアノ伴奏・イスラエル・マスカレニャス氏のもと、有名な新年の歌「一月一日」を披露したほか、「道はともだち」と「歌はともだち」を歌い上げ、新年の雰囲気を盛り上げました。

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ようこそブラジルへ!生稲晃子外務大臣政務官

2025年1月18日(土)、生稲晃子日本国外務大臣政務官のブラジルご訪問に対する歓迎式を、文協ビル9階にて開催いたしました。 開拓先没者慰霊碑参拝 歓迎式へご出席される前に、生稲外務大臣政務官は、まず、イビラプエラ公園にあるブラジル日本都道府県人会連合会が管理する開拓先没者慰霊碑を訪れ、祈りを捧げました。  日本館ご訪問 写真(左から):

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旧大正小学校開校110周年記念特別展「ブラジル日本語教育のあゆみ」2月28日まで@移民史料館 

JICAブラジル事務所・サンパウロ大学共催旧大正小学校開校110周年記念特別展 「ブラジル日本語教育のあゆみ」 旧大正小学校開校110周年記念特別展 「ブラジル日本語教育のあゆみ」    日 時:2025年2月1日~28日 ※一般公開は2月2日(日)から    場 所:ブラジル日本移民史料館8階        Rua São Joaquim, 381

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BUNKYO NEWS コロニア No.147

表紙の写真:2023年の第17回文協文化祭りの期間中に、 茶道裏千家ブラジルセンター林宗一代表の生徒である9歳の横畠 高橋アルツール君が、 公衆の前では初めてとなる、客をもてなす 「亭主」を務めている場面です。

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