旧大正小学校開校110周年記念特別展「ブラジル日本語教育のあゆみ」2月28日まで@移民史料館 

旧大正小学校開校110周年記念特別展 「ブラジル日本語教育のあゆみ」
    日 時:2025年2月1日~28日 ※一般公開は2月2日(日)から
    場 所:ブラジル日本移民史料館8階
        Rua São Joaquim, 381 – Liberdade – SP
    入場料:
    ・ 一般 :20レアル
    ・ 学生(学生証提示のこと):10レアル
    ・ 5〜11歳のお子様:10レアル
    ・ 60歳以上:10レアル
    ※水曜日は入館無料

ブラジル最初の日系教育機関とされる大正小学校は、1915年にコンデ界隈の中心コンデ・ デ・サルゼーダス通りの坂の下に創設されました。

コンデ界隈

今から110年程前、サンパウロ市内のコンデ・ デ・サルゼーダス通りを中心としたこの場所に、様々な理由で耕地を飛び出してきた日本人移民が、新たな職を求めて集まり始めました。
この通りは大変急な坂道で、雨が降ればたちまち通りは川と化し、坂下には水が浸水するなど、決して条件の良い場所ではありませんでしたが、いつしかうどん屋や饅頭店などもできはじめ、「日本人街」の「コンデ界隈」と呼ばれるようになりました。

この坂道の下のグランドでは、時々野球の試合なども行われており、大正小学校も、この坂道の下付近に、1915年に開校しました。

サン・ジョアキン通りに移転

パウリスタ新聞(1958年1月8日付け)に掲載された大正小学校の全景(中央)。出典:ポータル・ニッポン・ジャ

大正小学校は、1928年10月、父兄会の協力と総領事館の全面的支援により、サン・ジョアキン通りに移転しました。
多い時で、約200人の生徒が通ったこの大正小学校では、日本の国定教科書を使用して、国語(日本語)・修身・算術・地理・歴史・理科・体操・唱歌の授業が行われた他、ポルトガル語やブラジル史の授業もありました。
また、大正小学校は課外活動も充実しており、野球部、陸上部、相撲部などが活発であった他、学芸会や遠足など、情操教育にも力を入れていました。

廃校、跡地は現在の文協ビル

第二次世界大戦中から戦後にかけての敵性資産処分から何とか免れつつも、困難な経済事情のもとで維持されていた校舎の老朽化も激しく、生徒たちを収容するのに危険をともなうなどの様々な理由から、文化センター(現在の文協ビル)建設用地として移譲協定が成立、大正小学校はその歴史に幕を下ろしました。

ブラジル日本移民史料館での特別展示以外にも、これにちなんだ様々なイベントが準備されています。

詳細は以下のブラジル日報の記事をご確認ください。


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お問合せ:ブラジル日本移民史料館 ✆  (11) 3209-5465

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