梅田大使から日系社会へのメッセージ

去る4月10日(木)19時半より、駐ブラジル日本国特命全権大使に着任された梅田邦夫氏と恵子夫人の歓迎会が文協貴賓室にて執り行なわれました。

「ブラジルへようこそ!そして、日系社会へようこそ!」。日系団体を代表して文協木多喜八郎会長が梅田大使夫妻への歓迎の言葉を述べました。「ブラジルは日本から一番遠い国ですが、現在160万人に達する世界最大の日系社会がある国です。梅田大使は在リマ日本国総領事館総領事としての経験をお持ちということで南米文化もすでに知っておられ、ポルトガル語と同じラテン語に属するスペイン語もお話しになられますので、ブラジルに馴染むのは難しいことではないと思います。ワールドカップ、日伯修好通商航海条約120周年、大統領選挙など、いろいろなイベントが控えておりますが、今後わたしたち日系社会のことをどうかよろしくお願いいたします!」と親しみをこめて挨拶しました。

安部順二下議がその力強い挨拶の中で明かした梅田大使の“サッカー好き”ですが、それは本当のようで、梅田大使の話によると、以前からブラジルが大好きで上司にブラジルへの赴任を直訴していたそうです。そんな梅田大使の挨拶はとても印象に残る、出席者の共感をよぶものでした。まず初めに、盛大な式典を準備した日系社会への感謝を表した後、「ずっとブラジルに行きたかったので、ブラジル大使として今日ここにいられて本当に幸せです」と述べました。

そして、「日系社会のみなさんに3つの感謝と1つのお願いがあります」と述べて聴衆の注意を引き付けました。梅田大使が言及したのは次の4つの点でした。

感謝1
ブラジル国における日本人への絶大な信頼
日本からブラジルに移り住んだ移民先駆者たち、そしてその後ブラジルで生まれ育った日系人たちが、100年以上の年月をかけて、その勤勉で正直な働きによって築き上げてきたブラジル国内における日本人に対する評価は、日本全体の宝である。現在、日本企業がブラジルに進出しやすい土壌を作った功績は計り知れない。

感謝2
日系社会のW杯開催への協力
日系主要5団体が迅速にブラジルワールドカップ日本人訪問者サンパウロ支援委員会を立ち上げて、W杯に向けて準備を始め、日本人旅行客への援助を行動に移したことは、日本国内でも高く評価されている。JFA(日本サッカー協会)の小倉純二名誉会長など、日本のサッカー関係者達も日系社会に非常に感謝している。

感謝3
日本サッカー界への貢献
ネルソン吉村やセルジオ越後はJリーグが出来るずっと以前に日本サッカー界に高い技術をもたらした。1993年に10クラブで開始したJリーグ(日本プロサッカーリーグ)も、1999年からJリーグディビジョン1とディビション2の2部制に移行し、2014年からはJ3リーグ発足と、設立20年で目覚ましい発展を遂げてきたが、それにはブラジル人や日系人の寄与するところが非常に大きい。初期Jリーグで、ジーコ、レオナルド、ドゥンガ、ラモス、ビスマルクなどなど数々の有名ブラジル人選手が活躍し、日本サッカー界を盛り上げ、日本サッカーのレベルを底上げし、日本にサッカーのおもしろさとプロッフェショナルの心構えを教え、サッカーというスポーツを普及させた。

お願い 来る2015年、日伯修好通商航海条約締結120周年でたくさんのイベントを行なう予定なので、実行委員会を早期に立ち上げて準備を進めることで、協力をお願いしたいとのこと

梅田大使はサッカーだけのためにブラジルに来たわけではないことを出席者の笑いを誘いながら強調しました。「首脳レベルの来伯も10年前の2004年、小泉純一郎元首相以来だが、是非とも近い将来に実現させたい」、「日本、ブラジル二国間の政治関係、経済関係、信頼関係もさらに発展させていきたい」と力強く語りました。最後に、日系社会の健勝を祈願し、挨拶の言葉を締めくくりました。

本当に、積極的で、明るくて、自信に満ちた梅田大使に、出席者たちは今後の日系社会の未来に希望と期待を抱くようになったに違いありません。日系社会としても、精一杯梅田大使を支持し、日系社会に活性化に力を合わせて取り組んでいきたいものです。

ニュース

報告:文協青年委員会-イザベラ新会長および新理事会役員就任式

写真:(着席者左から)文化祭り委員会パトリッシア委員長,清水享在聖総領事, イザベラ新会長,伊藤前青年委員会会長,石川レナト文協会長,頃末評議員会第一幹事 / (起立)文協青年委員会新理事会メンバー 4月6日のゆったりとした雰囲気の土曜日の午後、「炭坑節」が流れる盆踊り会場風に彩られた文協貴賓室に約120名の招待客が集まりました。 この日は、文協青年委員会新理事会の発足式であるとともに、サンキュー・プロジェクトのフィナーレでもありました。 この式典は、文協青年委員会メンバーの家族や友人だけでなく、林禎二駐ブラジル日本国特命全権大使からオンラインでのメッセージをお寄せ頂き、在聖日本国領事館の清水享総領事、JICAブラジル事務所の川村怜子次長の他、幾つかの日系企業の社長および日系団体の会長の出席も得るなど、大変名誉ある式典となりました。

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パッセイオ5月21日(火) 🚌 参加申込受付中!

イミグランティス・エコロジックパーク&ブラジル日本移民史料館を巡るパッセイオ 【日 時】2024年5月21日(火)8時~15時30分【料 金】一人150レアル(前払い)※貸切りバス(ガイド付き)、各所入場料込、弁当代込【申込方法】文協事務局 (11) 3208-1755(担当:ユウリ)までお電話ください お待たせいたしました!文協の会員拡充委員会が主催する大好評のイミグランティス・エコロジック・パーク&ブラジル日本移民史料館をめぐる次回のパッセイオは2024

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